「社会人基礎力」で身につけるべきビジネススキルを把握する

今年度、私が所属するチームに新入社員が配属になりました。その教育係として任命されたので、自分のやってきたことや身に着けたことの棚卸も兼ねてビジネススキルについて色々整理して吐き出していこうと思っています。

第1弾は、ビジネススキルってどんなの?というところから。

仕事で必要なスキルは2つに大別される

仕事には多種多様なものがあり、その仕事をこなすためには多くのスキルが必要です。そのスキルを分かりやすく大別したものとして、以下2つがあります。

  1. ビジネススキル
     →ソフトスキルとも言われる。人間性に基づいたスキルで、例としてコミュニケーション力やリーダーシップ等がある
  2. 専門スキル
     →ハードスキルとも言われる。専門的な知識や技術に基づいたスキルで、例としてプログラミング技術やデータ分析技術等がある(IT技術に限らない)

専門スキルは、専門学校や大学等で身に着けたうえで就職する場合が多いと思います。しかし、ビジネススキルは学校ではほぼ教えてくれないのが現状です。そんな状況で新入社員として会社に所属した方は、「ビジネススキル」として何を身に着けていけばよいのか分からず、途方に暮れてしまうかもしれません。

指針として、経済産業省が提唱する「社会人基礎力」を活用する

会社によっては、身に着けるべきビジネススキルや研修が整備されているところもあります。その場合は、整備された方針に沿って身に着けていくのが良いでしょう。

整備されていない場合。経済産業省が提唱する「社会人基礎力」という、ビジネススキルが分かりやすく整理されたものがあります。これを指針にすることで、ビジネススキルのざっくりとした全体感を把握できるでしょう。

www.meti.go.jp

 

「社会人基礎力」とは?

上記Webサイトに掲載されている『「人生100年時代の社会人基礎力」説明資料』では、以下のように説明されています。

社会人基礎力は社会人のOS的位置づけである

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引用:「人生100年時代の社会人基礎力」説明資料

社会人基礎力は、社会人としての基盤の位置付けになっています。能力を最大限に発揮するためには、まずはここを固める必要があります。

社会人基礎力における3つの能力・12の能力要素

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引用:「人生100年時代の社会人基礎力」説明資料

社会人基礎力は3つの能力と12の能力要素で定義されています。すべてを満たす必要はないと考えていますが、業務や役割に応じて1つずつ身に着けていくのが良いと思います。

なおタイトルには「今までの」というキーワードが付いていますが、これからもベースになることは変わらず、非常に重要な要素です。

人生100年時代の社会人基礎力

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引用:「人生100年時代の社会人基礎力」説明資料

少し前に、「人生100年時代」というキーワードが流行りました。それに併せて追加された考え方のようです。

あくまでベースは先述の3能力・12能力要素で、ここでは「振り返り」というキーワードが追加されています。要は、自分がどのように生きたいかを考慮に入れ、自律的にスキルアップしていきましょうということです。本記事の目的としては「身に着けるべきビジネススキルの把握」なので、本節は参考情報になりますが、現在はこういったことまで求められるのだと頭の片隅に置いていただければ。

おわりに

社会人基礎力(3能力・12能力要素)で、ビジネススキルの全体感が掴めたのではないかと思います。では、この12能力要素を具体的にどのように伸ばしていけばよいのか?そこには「人間性」というものが大きく絡んでくるため、みんながみんな同じ教育を受ければ同じようにスキル習得できるというものではないと考えています。

だからと言って、それを言い訳に何もしなくていいわけではなく、多くの書籍や教育・考え方に触れ、自分自身に合ったものを血肉にしていくしかないと考えています。